手形割引の要点 | 手形割引業者の手形割引 | 銀行等の手形割引 |
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割引可否の判断基準 | 割引対象の振出人の信用状況 | 割引依頼人の信用状況 |
割引料率 | 振出人の信用状況に応じて年率3.5%~19%程度 | 割引依頼人により一律年率2.0%~4.0%程度 |
実質年率 | 割引料率+1%程度 | 割引料率より数%程度割高になります。 |
割引枠 | 振出人の信与信限度額が上限となります。 | 割引依頼人の与信限度額が上限となります。 |
担保 | 不要 | 定期預金、不動産、保証協会 |
現金化までの所要日数 | 即日の現金化が可能 | 2~3日程度 |
代表者の個人保証 | 手形割引業者により異なる | 必要 |
提出資料 | 手形の写し・手形の成因が判明するもの | 決算書または申告書2~3期分・納税証明書 |
小切手の割引 | 割引可能 | 割引不能 |
1,000万円の定期預金(利息0.1%)を担保に1,500万円の手形割引を実施した場合の実質金利を計算してみましょう。 | |
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割引料率=1,500万円×3%=年間の割引料45万円 |
受取利息=1,000万円×0.1%=年間の受取利息1万円 |
実質金利=(45万円―1万円)÷(1,500万円―1,000万円)=実質年率8.8% |
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銀行において1,500万円の手形を年率3%で割引しても、実質的には500万円の手形割引に年率8.8%の支払利息を支払っていたことと同じです。 |
1,000万円の定期預金(利息0.1%)を担保に3,000万円の手形割引を実行した場合の実質金利を計算してみましょう。 | |
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割引料率=3,000万円×3%=年間の割引料90万円 |
受取利息=1,000万円×0.1% =年間の受取利息1万円 |
実質金利=(90万円―1万円)÷(3,000万円―1,000万円)=実質年率4.45% |
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銀行において3,000万円の手形を年率3%で割引しても、実質的には2,000万円の手形割引に年率4.45%の支払利息を支払っていたことと同じです。 |
項目 | 値引きして現金で集金した場合 | 手形で集金し、手形割引した場合 |
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控除される項目 |
請求金額1,050万円の5%に相当する値引額 |
請求額1,050万円の手形を割引した場合の割引料 |
控除額/値引額 |
値引額525,000円 |
割引料258,904円 |
実質手取金額 |
9,975,000円 |
10,241,096円 |